『こっぴどい猫』(2012年)、『サッドティー』(2014年)、『知らない、ふたり』(2016年)、『愛がなんだ』(2019年)、『mellow』(2020年)、『his』(2020年)、『あの頃。』(2021 年)……
常に進化を続ける今泉力哉監督の映画は、いつも最新作が代表作だ。
そんな今泉ワールドに、また一つ傑作が生まれた。
4月9日(金)よりロードショーが始まった、『街の上で』である。
『街の上で』は、2019年に撮影されたものの、新型コロナ(COVID-19)禍により上映が延期されていた作品で、公開が待望されていた。
だが、そんな延期期間が、充電期間どころか熟成期間となり、「新しい生活様式」とやらで今では見ることがなくなってしまった日々を写した堪らなく愛おしい映画に仕上がっている。
まさに、劇中で言及される「誰も見ることはないけど確かにここに存在してる」世界が、『街の上で』には在る。
主演は、『愛がなんだ』『あの頃。』の若葉竜也。
その他、『愛がなんだ』の穂志もえか、『あの頃。』の中田青渚、『知らない、ふたり』の芹澤興人、そして『愛がなんだ』の成田凌など、今泉力哉監督作品に欠かせない役者陣が綺羅星の如く揃っている。
そして、縁の深い漫画家・大橋裕之を共同脚本に迎え、今泉ワールドの真骨頂とでも呼びたい物語が繰り広げられる。
今回の舞台は、下北沢だ。
『街の上で』ストーリー
古本屋で働く、田辺(古川琴音)。自主映画を監督する、町子(萩原みのり)。スタイリストを目指す、城定イハ(中田青渚)。
東京都世田谷区 下北沢には、文化、芸術を志す若者たちが溢れている。
そんな下北沢の古着屋で働く荒川青(若葉竜也)が、誕生日を祝おうとしている中、雪(穂志もえか)は青の彼女から元カノになろうとしていた――。
4月10日(土)、センチュリーシネマ(名古屋市中区栄3−29−1)で舞台挨拶に立った今泉力哉監督を取材することができたので、動画でレポートする。
誰も見ることはないけど確かにここに存在してる
……そんな世界に、再び光を灯すのは、誰あろう私たちしかいないのだ――。
映画『街の上で』
若葉竜也
穂志もえか 古川琴音 原みのり 中田青渚
成田凌(友情出演)
新宿シネマカリテ
ヒューマントラストシネマ渋谷
センチュリーシネマ
ほか、全国絶賛公開中
配給:「街の上で」フィルムパートナーズ
配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
『街の上で』公式サイト
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さて、「普通なら」すでに終わっているはずの当レポートだが、映画『街の上で』が普通ではないこともあり、付け足しをしてみることにする。
とても面白く興味深かったものの、ネタバレを含んでいたため、泣く泣くカットしたトークを抜粋した。
言うまでもないことだが、『街の上で』未鑑賞の映画ファンにとっては猛毒なので、ブラウザバックを乞う。
『街の上で』を観了された方、とても興味深いトークが聴けるので、是非ともご覧あれ。
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