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愛知県蒲郡市出身「孤高の天才」大橋裕之と言えば、『音楽』(岩井澤健治監督)『超能力研究部の3人』(山下敦弘監督)など、過去に何度も作品が映画化された人気漫画家。

『あなたを待っています』(いまおかしんじ監督)に主演したり、実写映画『A・Y・A・K・A』『A・Y・A・K・O』を監督したりと、映画との関わりが深い。


今回、新たに映画化された漫画が追加されることになった。

初期作品集『ゾッキA』『ゾッキB』を原作として、映画『ゾッキ』が誕生したのだ。


『ゾッキA』『ゾッキB』に惚れ込み、共同監督を務めたのは、竹中直人、山田孝之、齊藤工という3人の映画人。


大橋裕之と『ゾッキA』『ゾッキB』の故郷、愛知県蒲郡市が全面支援を行い、全編にわたり蒲郡ロケが敢行された。


ちなみに、「ゾッキ」とは「寄せ集め」というような意味の古本用語であり、「雑記」が語源という説もある。
その名の通り、原作『ゾッキA』『ゾッキB』は、とりとめのない、とらえどころのない物語の集積だ。

とりとめのない、とらえどころのない……
それは、はからずも私たちの人生そのものだ。
だからこそ、大橋裕之作品は、『ゾッキ』シリーズは、多くの人の心を掴んでやまないのだろう。

そして、映画『ゾッキ』は、そんな原作の持つ空気を丹念に映像化した作品だ。

腰を抜かす女性。

「ケッタ」を漕ぐ男。

嘘を抱える青年。

妄想を具現化する友人。

どうしようもない父親。

ビデオ屋でバイトする少年。


とりとめのないようで、交差する……そう、まさに人生のような物語が、3人の監督の手で映画となる。

支えるのは、綺羅星の如き名優たちだ。


吉岡里帆

鈴木福

國村隼

ピエール瀧

森優作

九条ジョー

竹原ピストル

松井玲奈

倖田來未

石坂浩二

松田龍平


……書き切れないほどの名優が、『ゾッキ』世界のパーツとなる。

誰が、どこのピースに填まるのか、刮目して観るといい。


ちなみに、大橋裕之もカメオ出演しているので、こちらも探してほしい。


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4月2日(金)より全国ロードショーとなる、映画『ゾッキ』。

3月26日(金)から地元・愛知県では先行公開されており、3月27日(土)は、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督、松井玲奈というキャラバンで愛知県を横断する舞台挨拶が行われた。


ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅4丁目7−1 ミッドランドスクエア5階)で開催された、この日最後の舞台挨拶を取材した。



あなたの今日を「ゾキゾキ」させて、あなたの明日をちょっと楽しくする、映画『ゾッキ』。

観てみりんよ!


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映画『ゾッキ』公式サイト