新型コロナウイルス(COVID-19)……
格差問題……
差別……
偏見……
対立……
様々な困難に今まさに直面している現在、だからこそ観るべき映画が2月26日(金)よりロードショー公開となる。
トム・フィッツジェラルド監督『ステージ・マザー』である。
『世界にひとつのプレイブック』(デビッド・O・ラッセル監督/2012年)で主人公の母・ドロレス役を好演したジャッキー・ウィーヴァーが主人公・メイベリンに扮し、偏見を撃ち破り、新たな人生を切り拓く。
『ステージ・マザ ー』ストーリー
テキサスの教会の聖歌隊で指揮者を務める専業主婦・メイベリン(ジャッキー・ウィーヴァー)は、ある日息子であるリッキー(エルドン・ティーレ)の訃報を受ける。疎遠になっていた息子の葬儀に出席するのを頑なに止める夫・ジェブ(ヒュー・トンプソン)を振り切り、メイベリンはサンフランシスコに駆けつける。
リッキーの告別式は、とても風変わりな参列者ばかりだった。ジョアン(アリスター・マクドナルド)が歌うのは賛美歌ではなく、自らを「ドラァグマザー」と名乗るダスティ(ジャッキー・ビート)が司会を務め、チェリー(マイア・テイラー)やテキーラ(オスカー・モレノ)の格好や振舞いは葬儀に相応しいとは思えなかった。
リッキーのアパートメントを訪ねたメイベリンだが、同居人のネイサン(エイドリアン・グレニアー)に追い出される。リッキーの「親友」であるシングルマザー・シエナ(ルーシー・リュー)の協力でネイサンに話を聞いてみると、メイベリンにはリッキーの遺産が相続されるという。それは、カストロ・ストリートにある潰れかけたゲイバー「パンドラ・ボックス」だった――。
とにかく、メイベリンを演じたジャッキー・ウィーヴァーが素晴らしい。
とにかくもう、これに尽きる。
宗教観や環境、自責の念を乗り越えて、自他の偏見、先入観に立ち向かい、そして自らの人生をも刷新するメイベリンには、元気と勇気、そして希望をもらえることだろう。
ルーシー・リュー、エイドリアン・グレニアー、オスカー・モレノ、ジャッキー・ビート、アンソニー・スコルディなど、多彩な共演陣にも注目してほしい。
また、ドラァグクイーン・チェリー役をトランス女性の俳優マイア・テイラーが演じ、演じる上でのジェンダーの不一致という問題をクリアしている点も見逃せない。
名古屋では伏見ミリオン座(名古屋市中区錦２丁目１５−５)にて公開される『ステージ・マザー』。
2月26日の封切りが待ち切れない公開直前、さらに素敵なインフォメーションが飛び込んできた。
【スペシャルトークショー付き上映会】が企画されているという。
詳細は、以下の通り。
日時：
2021年3月6日（土）15：15の回
（上映終了後トークイベント）
会場：
伏見ミリオン座 ミリオン1
（愛知県名古屋市中区錦2-15-5）
登壇者：
アンジェリカさん(予定)
料金：2,000円均一
（前売券・各種割引・招待券使用不可）
アンジェリカさんと言えば、名古屋でのドラァグクイーンの先駆けだ。
当日はアンジェリカさんの視点で『ステージ・マザー』、そしてドラァグクイーン、LGBTQについてスペシャルトークが予定されているという。
販売は、オンラインと劇場窓口。
オンライン予約受付期間は、2月27日(土)18:00から上映開始時刻の30分前まで。
http://www.eigaya.com [チケット購入] より。
劇場窓口での購入は、 3月4日(木)10:00～。
ただし、オンラインチケット予約で完売した場合は窓口では販売しないとのことなので注意してほしい。
映画『ステージ・ マザー』
2月26日（金）より
TOHOシネマズ シャンテ
伏見ミリオン座
ほか全国公開
出演：
ジャッキー・ウィーヴァ―
ルーシー・リュー
エイドリアン・グレニアー マイア・テイラー
監督：トム・フィッツジェラルド
脚本/プロデューサー：ブラッド・ヘンニク
プロデューサー：J・トッド・ハリス、アン・クレメンツ、ダグ・ペティクルー、ローリー・クラウス・ラコブ
撮影監督：トーマス・M・ハディング
編集：ヤニフ・ダバッハ
音楽：ワーレン・ロバート
原題：STAGE MOTHER /2020/カナダ/93分/PG12
日本語字幕：出井裕子
提供：リージェンツ/AMGエンタテインメント
配給・宣伝：リージェンツ
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