11月8日(日)、ジャズバー「valentine drive(バレンタインドライブ)」(名古屋市千種区今池1丁目9-3)にて、去年より恒例となった対バンライブが行われた。
コロナ(COVID-19)禍により開催を危ぶむ声もあったものの、予約でほぼ満席となる盛況ぶりだった。
タイトルは、
「Radical Humanism × フライングドクター ~なんだかんだで今年もやりますツーマンライブ~」
そう。
当サイトでもお馴染み、名古屋のPCQ(ポップ・クラシック・カルテット)『FlyingDoctor(フライングドクター)』が名を連ねているのだ。
FlyingDoctor(フライングドクター)
うのいよ(unoiyo)
担当:ソプラノ鍵盤ハーモニカ・アンデス・カホン・ピアノ・トイピアノ・アコーディオン・パーカッションなど
ゆいぷ(yuipu)
担当:アルト鍵盤ハーモニカ・ヴァイオリン・ウクレレ・トイピアノ・グロッケン・ミニコンガなど
ちっきー(CHIKKY)
担当:バス鍵盤ハーモニカ・ピアノ・トイピアノ・バスクラリネット・アコーディオン・グロッケンなど
愛の挨拶〜でこぼこエンジン〜ウィリアムテル序曲
unoiyo 「今年もやります!」ということで、Radical Humanism の皆さんとツーマンで演らせていただきます。是非皆様、色々と気を付けながらにはなりますが、今日も楽しんでいただきたいと思います。
yuipu 見ての通りたくさん楽器が置いてあって、これを見るだけでも価値があると思うんですけど(客席笑)、私たちも一人一度に持つには限度があると最近学びまして、そういう曲を今から演ろうと思います。「Only Two Per Person」、「1人2つまで」という曲です。
O.T.P.P.
CHIKKY 次は、クラシックの曲を演奏したいと思います。7月コロナの中にも拘らず、栄の宗次ホールでランチタイムコンサートに出まして、その際はじめて演奏した曲です。最初は聴いたことある感じのクラシックのアレンジになってまして、途中でちょっとドラマチックになりますので、その辺りを聴いていただけたらと思います。
アイネクライネナハトムジーク
yuipu 次は、モーツァルトの次に有名だと思っている、ベートーベンの曲を演りたいと思います。ちなみに今、始まってから何曲目か分かりますか?5曲目だったらちょうど良かったんですけどね。ベートーベンの交響曲5番といったら、シンフォニーとしてめちゃくちゃ有名ですが、『運命』って呼ぶのは日本だけだって知ってます?………前のライブで聞いた?言いまくってるね、私(客席笑)。
運命
yuipu クラシックのカバーを演ってきたので、オリジナルも演りたいと思います。凄い前から演ってて、皆「良いね」って言ってくださる曲です。私はお酒が好きで(笑)、ちょっと好い気分になる時に弾きたくなる曲をと思って、作った曲です。
浮き足帰りみず
yuipu 今日は、私が多分よく喋ると思います。お喋りって意味じゃなくて、私たちはMCの順番が決まってるんですよ。(次の曲の楽器)準備があって、喋ることが出来ないことも多くて(笑)。
今日の最初の曲エルガーの『愛の挨拶』は、2拍子で始まって、3拍子になって、次は5拍子、ほんのちょっと6拍子が入ったりしました。知ってました、春日井さん?
春日井直人 はい、気付きました。
yuipu さすが(笑)!皆さん、気付かなかったでしょ(客席笑)!
次は3大「愛のメロディ」の中から、クライスラーの『愛の喜び』です。ピアノをアコーディオンに換えているので、少しフランスっぽい香りがすると思っています。
愛の喜び
CHIKKY 私たちYouTubeにカバーばかりのチャンネルを持ってまして、140曲以上あります。先日クラシックのカバーを上げたところ、初日に付くコメントが過去最高を記録しまして(客席拍手)、ありがとうございます。皆さんも結構クラシック好きなんだと思っています。でも、次の曲はクラシックじゃないんですけど(笑)。
yuipu 今日のお客様、人生の先輩の方々には、世代的に良い感じかなと思います(客席笑)。私が一番大好きな曲は入ってないんですけど(笑)、有名な曲ばかりのメドレーなので、楽しんでもらえると思います。
山口百恵メドレー 〜伝説の歌姫は永遠に〜
unoiyo 次は、私たちのファーストアルバム『今日もよりみち』に収録されている『ツィゴイネルワイゼン』を新たにアレンジしまして、本邦初公開でございます。「ポップ・クラシック」に相応しいアレンジになってるんじゃないかなと思います。
ツィゴイネルワイゼン
yuipu ありがとうございます。『ツィゴイネルワイゼン』はバイオリン好きにとって1、2を争うくらい人気の曲なので、皆さんご存知だと思うんですけど、私がウクレレを弾いたパートは、唯一バイオリンが休憩できるところなんですね(客席笑)。自分をいじめるのが好き(笑)!……嘘ですよ(客席笑)。この曲もまだまだ育てていく曲ではあるので、皆さん貴重な第一回の証人ということで、これからも楽しんでください。
おかえり
yuipu 実は今の『おかえり』はショートバージョンで、オリジナルの尺はもっと長いんです。オリジナルが聴きたい方は、フライングドクターのホームページからディスコグラフィに飛んでもらって、『Re:』という一番新しいアルバムに入っています。
次もオリジナル曲を演ります。常滑にあるケディバシュカンというカフェ、この近くにあったBABI CHAN CAFEの元のお店なんですけど、お店が可愛かったので勝手に作らせてもらった曲です。
ケディバシュカン
yuipu フライングドクターはコロナ禍になってからあんまりライブをやってなくて、今日も久しぶりです。家族以外の人と会うのが久しぶりだと、どう話して良いのか分からなかったんですけど(客席笑)、大分慣れてきました(笑)。
adventure birds
こうして、アンコールも、盛り上がりも、続いての『Radical Humanism(ラディカル・ヒューマニズム)』に託し、フライングドクターはステージを後にした。
約1時間、ジョイントライブとは思えないほどのボリュームを堪能したオーディエンス達は満足顔であったが、晩秋の熱い夜はまだまだ始まったばかりなのだ――。
「なんだかんだで今年もやりますツーマンライブ」
後編『Radical Humanism編』
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