寺密度(面積あたりの寺院数)が東海一の愛知県津島市では、奇数月の第一日曜日に【津島でら寺巡り】が開催され、有志の仏閣が連携したおもてなしで参拝者を楽しませている。

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令和二年は新型コロナ(COVID-19)禍のため、1月に開催して以来中止を余儀なくされている【津島でら寺巡り】だが、久しぶりの行事が開催された。

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未だ収束の見えない状況を鑑み、告知なしの開催となったが、11月1日(日)宵、参加寺院で一斉に燈籠を灯された。

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「癒しの燈籠」点灯の当日、観音寺と善福寺の二箇寺にて、新型コロナウイルス収束祈念行事が開催された。
こちらも密を避けるため事前告知なしで執り行われたが、檀家の方々に当日開催を知った参拝客からの口コミも加わり、祈りの心は人々を集めた。

牛玉山 観音寺

(津島市天王通り6丁目43)

新型コロナウイルス収束、令和2年7月豪雨復興を祈念し、法会「散華」(さんげ)が行われた。

観音寺④

声明(しょうみょう)を唱え、十二支堂、稲荷堂、八十八ヶ所霊場と、行道(ぎょうどう)中に撒かれた蓮の花弁をかたどった紙片「散華」を、参列者は恭しく摘んで歩いた。


大森山 善福寺

(愛知県津島市筏場町46)

名古屋を中心に活動している「主韻会」による雅楽演奏会が開催された。

善福寺①

笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)の旋律が、太鼓、鞨鼓(かっこ)、鉦鼓(しょうこ)の律動が、満月の宵に響き渡った。




宵が深まると、管絃には絃楽器も加わり、荘厳かつ静謐な調べは、参拝者の心を癒した。

新型コロナウイルスはじめ、あらゆる災禍の収束、復興を祈らずにはいられない、そんな夜が更けていった――。


津島でら寺巡り 公式サイト

牛玉山 観音寺 公式サイト

大森山 善福寺 公式サイト


主韻会 公式サイト