伝説のバンド「THE BAND(ザ・バンド)」は、1959年カナダで人気のロカビリー・シンガー、ロニー・ホーキンスのバックバンド、「ザ・ホークス」としてキャリアをスタートする。
リヴォン・ヘルム(ヴォーカル、ドラム、マンドリン、ギター)にロビー・ロバートソン(ギター)が加わり、リック・ダンコ(ヴォーカル、ベース、ギター、フィドル)、リチャード・マニュエル(ヴォーカル、ピアノ、ドラム)、ガース・ハドソン(キーボード、シンセサイザー、オルガン、アコーディオン、サックス)も加入したザ・ホークスは、ザ・バンドの母体となった。
バンドの中心だったロビー・ロバートソンは、2016年に自叙伝「ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春」(DU BOOKS刊)を出版。
音楽ドキュメンタリー『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』は、その映画版とも言える。
ロバートソン自ら、幼少期の思い出からザ・ホークス時代、ボブ・ディランとの邂逅、68年の「ザ・バンド」デビュー、そして伝説の解散コンサート『ラスト・ワルツ』まで語っている。
映画は、故人となっているメンバーの過去のアーカイブを含めた貴重なインタビュー、そして同じくらい貴重なライブ映像をふんだんに盛り込む。
登場するのはTHE BANDだけではなく、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン、ジョージ・ハリソン、ピーター・ガブリエル、タジ・マハール等、信じられないビッグネーム達。
実は本作、製作総指揮がマーティン・スコセッシ監督なのだ。
伝説の『ラスト・ワルツ』を撮った、スコセッシ監督ならばこそ実現できた、感動のドキュメンタリー映画がいよいよ日本でも公開される。
名演小劇場(名古屋市東区東桜2丁目23番7号)では、10月24日(土)の公開を前に、前夜祭が開催された。
10月23日(金)週末とはいえ雨上がりの肌寒い夜、3階劇場には大勢のファンが詰めかけた。
身体を揺らして、リズムを取る者。
マスクの中で、小さく曲を口ずさむ者。
『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』上映中、普段の映画館とは違う空気が流れた。
上映後は、トークゲストに愛知県在住の音楽評論家 小川真一氏が登壇した。
20’40”のちょっと長めの動画だが、映画を、THE BANDを理解する上で大変貴重な解説なので、是非ご視聴を。
映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』
10月23日(金)より
角川シネマ有楽町、渋谷WHITE CINE QUINTO
10月24日(土)より
名演小劇場
ほか全国順次公開
©Robbie Documentary Productions Inc. 2019
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