『半世界』(2019)、『一度も撃ってません』(2020)、『弟とアンドロイドと僕』(2022)、『冬薔薇』(2022)……最新作が夜に出る度、代表作が書き直される「生ける巨匠」阪本順治監督。ロードショー公開中の『せかいのおきく』で、またアップデートされた感がある。阪本順治監督 ...
2023年06月
『老ナルキソス』東海林毅監督 寺山武志(隼人 役) 福島拓哉(映画監督)初日舞台挨拶@名古屋シネマテーク(2023.6.17)
全国でロードショー公開された短編映画『片袖の魚』(2021年)が国内外の映画祭で10冠を獲得するなど、その作家性・映像美で観る者を魅了し続ける、東海林毅監督。『老ナルキソス』は、東海林毅監督にとって初の長編作品だ。『老ナルキソ ス』ストーリーゲイの老ナルシスト・山 ...
松岡ひとみのシネマコネクションVOL.41『有り、触れた、未来』/山本透(監督/脚本)舞木ひと美(出演/プロデューサー)@ミッドランドスクエアシネマ2(2023.6.17)
2023年6月17日(土)、ミッドランドスクエアシネマ2(名古屋市中村区名駅4丁目11−27 シンフォニー豊田ビル)では、映画パーソナリティ松岡ひとみさんを迎えての名物企画【第41回 松岡ひとみのシネマコネクション】が開催された。今月はシネマコネクションが一回のみの開催 ...
映画愛シンジケート!/『愛のこむらがえり』(監督:髙橋正弥/主演:磯山さやか 吉橋航也)レビュー
人は、映画の中に他人の人生を観る。 誰かの人生に、時には絶望し、時には驚愕し、心を動かす。 時には共感し、垣間見た人生と自らを重ねる。 そんな風に映画を愛するようになった者は、感動を誰かに伝えんとする。 もしその声が映画の創作者に届いたとしたら、作り手の感動 ...
【MIRAGE THEATRE vol.8】柴田晃宏(監督・Photographer)『岐阜ゴジラ』『HOPE』『DRESS』『火樹銀花』『誰も言わない』@喫茶 星時(2023.6.10)
ご存知、ゴチソー尾張「美濃遠征シリーズ」、今回は初夏の陣。6月10日(土)、喫茶 星時(岐阜県岐阜市神田町3丁目3 加藤石原ビル2F)にて、Café Mirageプレゼンツ【MIRAGE THEATRE Vol.8】が開催された。新型コロナウイルス(COVID-19)が5類感染症に移行されてから初開催とな ...
観る者の気持ちも含めて完成する/『この小さな手』(主演:武田航平 佐藤恋和)中田博之監督 舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.6.10)
多様な人々が、多様な志向を求め、多様な生活を目指す、そんな現代。ありとあらゆるモノ・コトには「ダイバーシティ=多様性」が、接頭語のようについて回る。多様性社会を模索する真っ只中の今、「家族とは?」「親になるとは?」という大命題を、真摯に問いかける映画が誕 ...
解り難く面白い/『啄む嘴』渡邉安悟監督 吉見茉莉奈(主演)舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.6.3)
先週の短編映画『ナナメのろうか』(同時上映『one morning』『わたし/あいだ/わたし』)に引き続き、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)では吉見茉莉奈さん主演作品を上映中だ。※よろしければ、こちらもどうぞ※ 6月3日(土)より公開が始まったのは、『啄 ...
『スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ』特別上映会/鈴木規夫 愛知大学教授(尾崎・ゾルゲ研究所事務局長) 益田祐美子(平成プロジェクト代表)トークショー@名演小劇場(2023.6.3)
「20世紀最大のスパイ」と称されるリヒャルト・ゾルゲは、近年ロシアでも再評価が進んでいるという。ウクライナ・オデーサ出身のセルゲイ・ギンズブルグ演出、2年以上の期間と7億円もの費用で製作されたドラマシリーズは、ロシア国内で高視聴率を獲得した。そんな「人間・ゾ ...