『ジャンクション29』(監督:ウエダアツシ、山田晃久/102分)……30歳を目前に控えた29歳の若者たちの悲喜こもごもを、軽妙かつ繊細に描いたオムニバス映画が、いよいよ2月22日(金)よりロードショー公開となった。
よろしければ、こちらもお読みください
映画版『ジャンクション29』BOYSANDMEN 水野勝 田中俊介 小林豊 本田剛文 舞台挨拶レポート
全国公開を記念し、名古屋発のエンタテイメントグループ「BOYS AND MEN」の水野勝(『結婚の条件』)、田中俊介が(『ツチノコの夜』)、小林豊(『ジャンクション』)、本田剛文が(『バズる』)が、2月24日(日)、109シネマズ名古屋(名古屋市中村区平池町)で舞台挨拶に立った。
水野勝 『結婚の条件』鴛鴦ハジメを演じました、水野勝です。よろしくお願いします。
田中俊介 『ツチノコの夜』吉田健一を演じました、田中俊介です。よろしくお願い致します。
小林豊 『ジャンクション29』で丸山晋輔を演じました、小林豊です。舞台挨拶ですが……アイラブ〜!
客席 ユウラブ!
小林 ゆーちゃむで〜す!!よろしくお願いしまーす!
本田剛文 『バズる』で守谷悟役を演じました、本田剛文です。よろしくお願いします。
MC. 2月22日より全国の劇場での公開がスタートしています『ジャンクション29』ですが、ここ109シネマズ名古屋では2月の初めに、完成記念として上映と舞台挨拶が行われました。今回は公開記念として再び同じ場所に立っていただいておりますが、改めて今のお気持ちは如何ですか?(武田知沙アナウンサー)
水野 昨日、東京でも舞台挨拶があったんですけど、地元ということで本当に沢山の方が大事な日曜日にも拘らず来てくださって、本当に嬉しいです。
MC. 完成後の反応は、如何でしたか?
田中 そうですね、皆様からの反応は本当にありがたいものを沢山いただいて、個人的にまた違った喜びが……僕自身109さんはしょっちゅう映画を観に来るんですけど、完成披露の試写が終わった後からポスターをずっと飾っていただいて、それを見てるお客さん達を目の当たりにすると「いよいよ公開が迫ってきたんだ」と実感していたので。今日という日を迎えて、本当に嬉しいです。
MC. 「ボイリッチー」の宣伝活動をお隣で見ていた小林さんは、如何でしたか?
小林 ボイリッチーの動画は、ちょっと観たら「う〜ん?」ってなるものが多くて……
水野 「ボイリッチー」って、何ですか(場内笑)?
本田 ちょっと、ちょっと……俺だよ(場内笑)!
小林 ご本人登場ですよ(笑)。
水野 あまり人気の無い動画のこと?
本田 ……いうよね〜(笑)。
小林 でも、なんか……本田くんが演じてくれて、ちょうど良かったかなぁって(場内笑)。
MC. (笑)……本田さん、如何ですか?
本田 本編でも結構そういうネット動画を撮って、実際に「ボイリッチーの動画」ということでYouTubeに配信させてもらって、この映画のPRを加速させることが出来たら良いなと思ったんですけど……本当に貧弱なエンジンで、全然PRとしては追い風にならなかったんですけど(笑)。皆さん、ご覧になっていただきました、僕が投稿してる動画は?「観たよ」っていう人?……(場内拍手)……「観てないよ」っていう人?……(場内拍手)……え、そうしたら、じっくり聞いてこうかな、何で観なかったのかって(場内大笑)?
水野 興味ないからですよね?
本田 「うん」って。そっかぁ……「興味がない」と言われれば、それ以上詰めようがないですね(笑)。非常に、あの……「ちょっとだけ面白い動画」が仕上がってますので、皆さんよかったらご覧になってください。
MC. 皆様にお伝えになっていない撮影のエピソードが、まだあるんじゃないでしょうか?
水野 正直、かなり(舞台挨拶を)やってまして。段々球数が減ってきているんですけど……皆さん、何かありますか?
本田 本当に大したことじゃないんですけど、皆さんご覧になった後ですよね?途中で僕がクイッと栄養ドリンクを飲むんですけど、あの栄養ドリンクは補足として言うと、リポDです(場内笑)。
水野 ……だろうね(笑)。
小林 それって、ワンテイクで行ったの?いっぱい飲んだら、用法用量を守ってないんじゃ?
本田 これ、2本半くらい飲んどるでね。だから、もう元気で元気で仕方なくてね、あのシーンの後(笑)!
小林 でも、子供って1本飲んで良いんでしたっけ?
本田 誰が子供や?誰が15歳未満じゃ(場内笑)!26歳、成人男性や!
水野 俊くん、どうですか?ありますか、何か?
田中 そうですね……。ツチノコが出てきましたけど、ツチノコは元々ワニだったという……本当はワニで存在していて、今回の作品の為にツチノコに作り変えたみたいなんですけど……果たして皆さん、ツチノコの正解が分からないと思うんですけど(場内笑)。でも、もう一生ツチノコと共演することはないと思うんで、素晴らしい経験をしました(場内笑)。
水野 誰も見たことがないですからね。
小林 ツチノコって、本当にいるんかなぁ?
水野 その話は、またに(場内笑)。そういうトークテーマではないので(笑)。
MC. 今回は公開記念ということで、事前にTwitterでファンの方に質問の募集をさせていただきましたので、その中から幾つか。普段の皆さんとは違う生活環境での役どころでしたが、役に合わせて体作りなどされたのでしょうか?
水野 体作りは、していません(笑)。けど、僕はあの時、茶髪にパーマで別な役を演っていた時期だったので、『ジャンクション29』の時はパーマをストレートアイロンでガーーッと伸ばして、黒染めスプレーを1本半くらい使って演ってました。なので、凄く髪の毛が痛みました。バリバリになりましたね。
田中 僕は、敢えてぐうたらしてましたね、役的にもそうだったし、あんまり筋肉あっても嫌だなと思ったし。意識的にやってたことだと、普段から人を顔で追わず目で追うようにしてました。吉田くんに流れてるテンポが他の人たちと多分違うんで……噛み合わないリズムがあると思うんですけど、彼はそれを普通だと思ってると思ったので。それが馴染むように心掛けてはいました。
小林 僕も、体をストイックに(場内笑)……鍛えたいなって思ったんですけど、あんまりスポーティな感じでもなかったので、まぁ……緩ーく過ごすことに(場内笑)。
水野 普段から役のことを考えて、静かに過ごすとか……そういうのはなかったんですか?
小林 僕、静かにしたら死んじゃうんで(場内笑)!あとは、自暴自棄になるとか、何も考えれなくなる時の表情ってどんなんだろうなって考えて、演ったりしました。僕が一回就職に失敗した時のことを思い出して(笑)。
MC. そんなことがあったんですね?
小林 あったんですよ……半年間、引きこもったんですよね(笑)。
本田 皆も、どれくらい笑って良いか分からんくなっとる(場内笑)……
小林 これ、初です。
本田 初出しか、ここで(場内笑)?
MC. 本田さん、役作りは如何でした?
本田 Youtubeの動画を色々と観漁ったりとか、撮影してない時の自分の歩き方……僕、歩き方がちょっとあれらしくって……
水野 何、「あれ」って?
本田 他の作品に出た時、監督さんに「ちょっと、キビキビ歩きすぎ」って言われたことがあって。キビキビ歩いてるように見えてしまうと何か違うなと思って、ダラダラ歩く練習をしました。足引きずって。
小林 ちょっと、どんな感じで?
本田 「実際にやってみましょう」のコーナーじゃないから!
小林 だって、分からないもんねぇ(場内拍手)?
本田 舞台挨拶ぞ、これ(場内笑)!
水野 こっちサイドは、マイクを下ろしました。
本田 俺も下ろしたいんやけど、本当は。
小林 お願いします(場内拍手)!
本田 (実演して)……そんな、人様に見せるようなことはしてないやて、俺もさ(場内笑)!
MC. 続いて、質問です。お気に入りの台詞、心に残った台詞は何ですか?
本田 良いですか、僕ばっかりやってますけど?
水野 良いよ、言いたいんでしょ(場内笑)?
本田 いや、そんなに言いたい訳じゃないんですけど……凄く印象に残ってるのが、借金取りの二人に責められて、色々あって、奥さん(ゆかりの小雪)の方に「いいことしない?」って言われたのが、2日3日ちょっとすると(場内笑)……「いいことかぁ〜」って、しばらく思ってましたね(笑)。……この手のことを言うと、結構ファンの方に嫌われるのは分かっとるんですけどね(笑)。
水野 「いいことしない?」は、僕も好きでしたよ(笑)。僕は、最後お鍋を囲んでるシーンで、「白鳥さんと鳶田さんのことは、僕がちゃんと考える」っていう僕の台詞の後に、「鳶田で良いよ」っていうのを細田(善彦)さんが言うんですけど、それはアドリブで。表情が抜かれてないので、細田さん的には「失敗だった」って言ってたんですけど、「鳶田で良いよ」って言うあの優しい顔がちょっと面白かったですね。
小林 僕は、バスの窓いっぱいに絵が出てくるシーンとかは大好きですね。あの一連は無我夢中になる感じがあって、作品を観ても無我夢中さが出てるんじゃないかと思って……あそこの一連が全部好きです。
田中 菅原(大吉)さんと本多(力)さんがバトッてる「やんのか?やってやるよ!」っていう場面は、アドリブで菅原さんがぶっ込んできたところで、僕は相当面白くて。その中の一員として、純粋に面白いなと見てました。あと、この作品で面白いのは、ツチノコ目線でのアングルをちょいちょい挟んでくるところ……あれが本当にツチノコ目線なのかどうかは、観る皆さんの考え方次第なんですけど、そういう面白みを入れてくるっていうのは、僕も本当に面白かったです。
この後、会場では、メンバーのサイン入りグッズが当たる大抽選会が行われ、満員の観客席は大いに盛り上がった。
MC. 最後に一言ずつお願い致します。
水野 大事な休日に、しかも昼間に、この映画を観に来てくださって、本当にありがとうございます。今日は代表して僕たちが立ってますけど、色んなスタッフが良い作品になる為に力を込めてくれて作った大事な作品なので、皆さんの力でまた届けていってもらえたらな、と。僕たちも頑張って行きたいなと思います。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
田中 改めまして、本当にありがとうございます。こういった舞台挨拶つきの上映会というのは、特別な映画経験になると思います。僕が子供の時にやってたことで、今は恥ずかしくてやってないんですけど、映画の半券の裏に「たのしかった」とか感想を書いてたんですね。そういうのが残ってるだけでも、後から見た時に記憶に残る一日になるので、皆さん色んな楽しみ方をしてもらえると嬉しいなと思います。今日はありがとうございました。
小林 今日はお越しいただき、本当にありがとうございます。僕自身『ジャンクション』で演じた29歳と同じ年齢で、本当に人生の分岐点みたいなことをたまに考えたりするんです。皆さん全員が29歳な訳じゃないじゃないですか、でも映画を観て「何か始めてみよう」だとか何か切っ掛けになったらと思ったりもして、そういう気持ちも込めて作ったので、この映画を機に何か一歩を踏み出してもらえたらと思います。今日はありがとうございました。
本田 改めまして、本日はお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。この作品は29歳という年齢がテーマになってて、僕はまだ26なんで実際には30手前のジャンクションっていうのは分からない部分もありつつなんですが、出来るだけ等身大で、キャラクターの息遣いが感じられるような作品になったら良いなと思って演らせてもらいました。「ああ、こんなところ、気持ちが重なるな」とか、あるいは「こんな風になりたくねえや」っていう反面教師的なことでも良いんですけど、この作品を通して皆さん感じるものがあれば、周りの方にも伝えていただいて、また観に来ていただけると嬉しいなと思います。どうか末永く愛してやってください。本当にありがとうございました。
等身大のキャラクターを演じたボイメンの4人は、『ジャンクション29』で新境地を見せている。
そこがまさに『ジャンクション29』の魅力であり、BOYS AND MENが長く愛されている理由の一つなのだろう――。
映画『ジャンクション29』
渋谷シネクイント センチュリーシネマ 109シネマズ名古屋ほか絶賛公開中監督:ウエダアツシ 山田晃久
企画・プロデュース:佐藤友彦
プロデューサー:山口幹雄 小美野昌史
音楽監督:小野川浩幸
音楽:今村怜央 あみこ
撮影監督:松井宏樹
録音:Keefar
美術:佐藤 希
衣装:吉田直美
ヘアメイク:板垣美和
スチール:五十嵐和博
編集:ウエダアツシ
整音・効果:紫藤佑弥
助監督:平波 亘
制作:飯塚香織 鈴木徳至
宣伝:野田恵理 渡邉三恵
制作プロダクション:NAC
配給:スターキャット
2019 / 102min. / カラー / 16:9 / Stereo
『ジャンクション29』公式サイト
http://junction-29.com
コメント