西方寺(岳翁山 往生院:津島市天王通り四丁目二十三番地)は、創建が天文九(1540)年という浄土宗(鎮西派)の古刹。津島市には4組が残っている「十王尊」像を、十尊揃いの完全な形で残している。十王とは、仏教、道教の地獄で、亡者の裁判を執り行う十尊のこと。人間ら衆生は没 ...
「悲しい」だけでは終われない『沖縄スパイ戦史』大矢英代監督 舞台挨拶レポート
2018年8月11日(土 祝)午前10時、開館前の名古屋シネマテーク(名古屋市千種区今池)を訪ねてみると、既に15名ほどの観客が列を作っていた。『沖縄スパイ戦史』(監督:三上智恵、大矢英代/2018年/114分)の公開初日、大矢英代監督が舞台挨拶に登壇することもあって、名古屋シネマ ...
暑い夏、熱い地元愛!『スカブロ』舞台挨拶レポート
2018年8月4日(土)、『スカブロ』(監督:矢城潤一/2018年/101分)のシネマスコーレ(名古屋市中村区椿町)初日舞台挨拶を取材した。矢城潤一監督 本日は劇場まで足をお運びいただき、本当にありがとうございます。監督の矢城(やぎ)と申します。矢城監督 『スカブロ』は横須賀発 ...
微視的なテーマ、巨視的な作品『チャーチル ノルマンディーの決断』レビュー
ウィンストン・チャーチル……今世紀はじめBBCが行った「100名の最も偉大な英国人」の世論調査で1位となった、第61代イギリス首相。チャーチルを主人公にした映画といえば、今年春に公開されたばかりの『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(ジョー・ライ ...
【歴史散歩】津島神社と、尾張津島天王祭
津島神社(愛知県津島市神明町)は、全国で三千社以上といわれる津島社・天王社の総本社。主祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)だが、神仏習合の時代には牛頭天王が信仰の対象で、現在でも津島神社は地元で「津島のお天王さま」と親しまれている。津島市に夏を告 ...
語り継ぐのに間に合った『ヒトラーを欺いた黄色い星』レビュー
ナチスのホロコースト(ジェノサイド)により虐殺されたユダヤ人は、ヨーロッパ全土で約600万人と言われている。(1941年~45年)うち16万人はドイツ国籍で、ドイツ系ユダヤ人は国外への移住が禁じられ、老若男女を問わず収容所に送られた。ナチス・ドイツ宣伝相ゲッベルスが1943 ...
激情、夏を走る『最後のランナー』レビュー
今年も、夏がやってきた。夏に終戦記念日を迎える我が国では、新作・旧作を問わず戦争に材を取った映画をこの時期に合わせて上映する傾向が強い。日本に於ける夏とは、戦争について深く深く考える季節なのだ。そんな戦争映画の秀作が公開中で、大変な評判を呼んでいる。名古 ...
おかえり、ヒーローNo.1!【続 谷口雄一郎監督大全?!】レポート
2018年7月20日(金)~22(日)、シアターカフェ(名古屋市中区大須)にて【続 谷口雄一郎監督大全?!】が開催された。2015年に企画された【夏休み特集 谷口雄一郎監督大全?!】以降の作品3本が上映され、シアターカフェは谷口監督の全作品を網羅したことになる。また、同時上 ...
ドキュメンタリー・オブ・ザ・デッド!上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』舞台挨拶レポート
新人監督と無名の役者たちで作ったワークショップ映画が、今日本映画界を席捲している。2018年7月21日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町)で東海地方のロードショー初日を向かえた映画『カメラを止めるな!』は、レイトショーにも係わらず午前中でチケットが完売しただ ...
エンタメの皮を被った衝撃作!ジェレミー・レナー×エリザベス・オルセン『ウインド・リバー』レビュー
【第70回カンヌ国際映画祭(2017年)】『ある視点部門』に出品され、監督賞を獲得した話題作『ウインド・リバー』(監督・脚本:テイラー・シェリダン/107分)が、ようやく日本でも公開となる。主演は『メッセージ』(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/2016年/116分)のジェレ ...