豊橋市や愛知県にゆかりの作品を上映する【ええじゃないか とよはし映画祭】も、今年が第3回の開催となる。3月9日(土)、穂の国とよはし芸術劇場PLAT(豊橋市西小田原町)に、上映作品『ミスミソウ』(監督:内藤瑛亮/2018年/114分/R15+)の舞台挨拶を取材した。登壇したのは、内 ...
イタリア・ネオレアリズモの系譜 『チャンブラにて』レビュー
イタリア半島の“つま先”レッジョ・カラブリア県に、チャンブラと呼ばれるストラーダ(通り)はある。そこでは太古より流浪の民として知られるロマ民族の一部が定住し、イタリア系コーカソイドから強い迫害を受けている。ピオ・アマートは、兄妹、父母、祖父母、伯父、叔母、 ...
守る、残す、想像する 『かぞくわり』塩崎祥平監督 弓手研平プロデューサー舞台挨拶
千三百年の古都・奈良より、怪作が届いた。大津皇子と中将姫の伝説、そして伝説を元に民俗学者・折口信夫が著した「死者の書」から着想を得たという『かぞくわり』だ。離れ離れで暮らす、否、同じ家で暮らしながらもバラバラな……「割れた家族」が巻き起こす数奇なドラマを ...
無垢と、衝動 『地蔵とリビドー』レビュー
歪に面取りされた円柱状の陶土に、無数に穿たれる穴、穴、穴、穴、穴。規則的に並んだようにも、無軌道に開けられたようにも見える点の一つ一つは、それは目と目、鼻と、口だと、吉川秀昭は言う。大きな紙に、寝転んで人物画を描く、岡元俊雄。自由な線を描き出すのは、墨汁 ...
祝!全国公開!!『ジャンクション29』BOYSANDMEN 水野勝 田中俊介 小林豊 本田剛史 舞台挨拶レポート
『ジャンクション29』(監督:ウエダアツシ、山田晃久/102分)……30歳を目前に控えた29歳の若者たちの悲喜こもごもを、軽妙かつ繊細に描いたオムニバス映画が、いよいよ2月22日(金)よりロードショー公開となった。よろしければ、こちらもお読みください映画版『ジャンクショ ...
太鼓よ 唄よ、鬼を祓え! 中江裕司監督ドキュメンタリー映画『盆唄』レビュー
ハアァ〜 あれは双葉の コォリャヤレッサな 寄せ太鼓よ〜胴太鼓と締太鼓が刻む簡素なリズムと、横笛の節回しに合わせ、歌い手が発するのは「双葉盆唄」である。そこは、福島県本宮市……双葉町から80km離れた避難所だ。「町自体が消滅状態じゃないですか。だから、残すって ...
新しいアプローチでした 『デッドエンドの思い出』田中俊介(BOYSANDMEN)舞台挨拶レポート
吉本ばななが自ら最高傑作と語る『デッドエンドの思い出』は、短編小説ながら多くの人々に愛される作品だ。そんな『デッドエンドの思い出』が、映画化された。日本国内に留まらず海外でも高い支持を集める原作に相応しく、映画『デッドエンドの思い出』は日韓合作映画となっ ...
映画版『ジャンクション29』BOYSANDMEN 水野勝 田中俊介 小林豊 本田剛文 舞台挨拶レポート
30歳を目前に控えた29歳――2月22日(金)よりロードショー公開となる『ジャンクション29』は、大人になりきれない29歳の若者たちの悲喜こもごもを、軽妙かつ繊細に描いたオムニバス映画だ。4人の29歳を演じるのは、連続オリコン1位を獲得するなど快進撃を続けている、名古屋発 ...
【ネタバレ】三上博史 宅間孝行監督『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』舞台挨拶レポート【注意】
宅間孝行監督が世に問う、渾身のワンシチュエーション活劇『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』。三上博史14年ぶりの映画主演としても話題となっている作品だが、とにかくその内容が観客に衝撃を与えている。1月18日(金)に全国ロードショーされるや、リピーターが続出して ...
『セブンガールズ』前方公演墳 デビッド・宮原監督 坂崎愛 小野寺隆一 堀川果奈 斉藤和希 名古屋シネマテーク公開初日レポート
昨年20周年を迎えた劇団「前方公演墳」の演目『セブンガールズ』は、2004年の初演から熱狂的な支持を集め、4度の再演を重ねた作品だ。映画『セブンガールズ』は、そんな人気作の劇場映画版である。『セブンガールズ』ストーリー誰も負けるなんて思っていなかった戦争が終わっ ...