8月23日(金)より全国ロードショーが始まる、映画『火口のふたり』が凄い。2010年『ほかならぬ人へ』で直木賞作家となった白石一文の『火口のふたり』が原作で、白石作品は今作が初の映画化となる。脚本、監督は、鬼才・若松孝二と時代を築いた日本映画界のレジェンド、荒井晴 ...
カースト未だ棄て去り難く『あなたの名前を呼べたなら』レビュー
インドから、珠玉の一本『あなたの名前を呼べたなら』が届いた。ただし、『あなたの名前を呼べたなら』は、私たちが思い描くインド映画ではない。本作には、アクションの粋を尽くされた英雄の決闘シーンや、眩いばかりに輝く壮大な宮殿を再現したCGは出てこない。何より ...
ストレートに出たい、と『ずぶぬれて犬ころ』本田孝義監督 脇田敏博 舞台挨拶レポート@名古屋シネマテーク
25年という人生に281句の自由律俳句を遺し、夭逝した俳人・住宅顕信(すみたくけんしん)の短い人生に肉薄した映画『すぶぬれて犬ころ』が、いよいよ名古屋でも公開となった。※よろしければこちらの記事もご覧ください※自由律俳人・住宅顕信が、よみがえる!本田孝義監督『 ...
FlyingDoctor(フライングドクター)10周年祭 キーンをきかせてやりましょう。@Lima ライブレポート
名古屋のポップ・クラシック・ユニット FlyingDoctor(フライングドクター)結成10周年を記念して開催されている『FlyingDoctor10周年祭。祝いましょう、寿ぎましょう。』ライブは、後半編もいよいよ絶好調だ。奇数月に行われる10周年祭ライブ、今月は『flying popping cheer v ...
木口健太 森安奏太、住宅顕信にであう 『ずぶぬれて犬ころ』本田孝義監督ロングインタビュー
わずか281句の自由律俳句を遺し、夭逝した俳人・住宅顕信(すみたくけんしん)の短い人生に肉薄した映画『すぶぬれて犬ころ』が、いよいよ名古屋でも公開される。※よろしければこちらの記事もご覧ください※自由律俳人・住宅顕信が、よみがえる!本田孝義監督『ずぶぬれて犬こ ...
新さん、そこ開けるんですか!?『こはく』横尾初喜監督 井浦新 舞台挨拶レポート@シネマスコーレ
長編映画初監督の『ゆらり』(2017年)を見事に成功させた横尾初喜監督の最新作『こはく』が、いよいよ名古屋でも公開が始まった。※よろしければ、こちらの記事もどうぞ※【想い出がとける時 横尾初喜監督×井浦新×大橋彰(アキラ100%)『こはく』レビュー】初日である7月13日 ...
自由律俳人・住宅顕信が、よみがえる!本田孝義監督『ずぶぬれて犬ころ』レビュー
芸術作品に触れる時、しばしば私たちは、作品よりも作者が気になってしまう。作家は、有名なのか。評価は、如何なのか。作品を観る眼も、感じ取る魂も持ち合わせない私たちは、値踏みをしてしまうのだ。だが、そんな下賤な行為を、超然と笑い飛ばす作品に出会うことがある ...
It's not enough. But it's close! ロバート・レッドフォード引退作『さらば愛しきアウトロー』レビュー
映画館のシートに身を沈める時、極上の幸せを味わう。そんな映画ファンは多いだろう。客電が暗くなり特報映像が流れると、必要に応じて目を閉じる。作品によっては、情報を極力入れたくない映画もあるのだ。暗くなっていた照明が消え、予告編が始まる。これから始まる素晴ら ...
カッコ悪いが、愛おしい!峯田和伸(銀杏BOYZ)×岡田惠和『いちごの唄』レビュー
峯田和伸の出演する映画は、何故こんなにも名作揃いなのだろう。『少年メリケンサック』(監督:宮藤官九郎/2009年)『USB』(監督:奥秀太郎/2009年)『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(監督:三浦大輔/2010年)『素敵なダイナマイトスキャンダル』(監督:冨永昌敬/2018年)特に、田口 ...
想い出がとける時 横尾初喜監督×井浦新×大橋彰(アキラ100%)『こはく』レビュー
真っ赤に映えた水面は、風と波で幾百幾千の夕陽を鏤める。ぷかり、どぷりと漂う水辺に、懐かしい顔が浮かんでは消える。樹液めいた粘性を帯び、腐食した黄金のような鈍色の空気の中で、想い出は静かに息衝いている。そんな水は……想い出を封じ込めたような水の色は、青とい ...