『牛乳王子』(08年)『先生を流産させる会』(12年)の内藤瑛亮監督が、ミニシアターへ帰ってきた。『パズル』(14年)、『ドロメ 男子編・女子編』(16年)、『ミスミソウ』(18年)と、商業作品へと着々とキャリアを重ねてきた、内藤監督。再び自主映画で新作を撮ったのは、「映画 ...
隣人は正気を失くした/『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』レビュー
世界大戦間期、スターリン政権下のソビエト連邦は、革命の成功を喧伝していた。対外的には繁栄を謳歌する社会主義国家に潜入し、真実を追い求めた一人のイギリス人ジャーナリストがいた。ポーランド映画界の至宝にして名匠、アグニェシュカ・ホランド監督(『太陽と月に背いて ...
文字で読むだけじゃ分からない/武正晴監督『銃 2020』共同インタビュー
武正晴監督、奥山和由プロデューサー、作家・中村文則が再び集い、全く新しい『銃』の作品世界を再構築した、『銃 2020』。伏見ミリオン座(名古屋市中区錦2丁目15-5)でコロナ禍後初の舞台挨拶を行い、大いに観客を沸かせた武正晴監督は、その後も取材に答えてくれた。『銃 20 ...
おかえりなさい、武正晴監督/『銃 2020』舞台挨拶レポート @伏見ミリオン座
去年リニューアルオープンし現在の場所に移った伏見ミリオン座(名古屋市中区錦2丁目15−5)は、4月で新館オープン一周年を迎えた。コロナ禍による休館を経て、営業再開後もイベントが次々と中止となっていたミリオン座で、久しぶりに舞台挨拶が開催された。withコロナで初 ...
映画館にできること 映画監督にできること/中村祐太郎監督『若さと馬鹿さ』舞台挨拶レポート
2020年7月4日(土)、この日も首都では100人を越える新たな感染者が発表されていたが、名古屋駅太閤通口に程近い通りの一角では、ソーシャルディスタンスを遵守しつつ集まる人々が列を作っていた。シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町)で封切りになる、『若さと馬鹿さ』の上映時 ...
アイドル映画?ボルダリング映画?/『のぼる小寺さん』レビュー
私たちは、ついつい映画を分類したがる。やれ、「この映画は、戦争映画の頂点だ」とか。「あの作品は、群像劇の到達点だ」とか。実際、観たい作品の選別に、映画をインデックス化するのは、とても便利だ。だが、ちょっと考えてほしい。例えば、あなたが好きなラブストーリー ...
『彼女はひとり』中川奈月監督/名古屋シネマテーク舞台挨拶 緊急レポート
緊急事態宣言が解かれたと言うのに、まだまだ新型コロナウイルス(COVID-19)による自粛ムードが晴れない今日。映画祭も中止・延期が相次ぐ現状、短い上映期間を狙って映画館に行かねば観られない映画が、数多存在する。中川奈月監督が立教大学大学院の修了制作として撮り上げ ...
スカルラッティでパリを覆う/『今宵、212号室で』レビュー
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが私たちに教えたものは、少なくない。正しい公衆衛生の重要性であるとか、自粛の大切さであるとか、そんな疫学的な話だけではない。今後、新型コロナウイルス(もしくは、未知なる感染症)の変異を見据えた生活が、数年のスパンで ...
縁結びのカラス、巣立つ/三輪神社(名古屋市中区大須)
何度かレポートさせてもらっている「縁結びのカラス」が気になり、三輪神社(名古屋市中区大須3-9-32)を訪ねた。三輪鳥居をくぐって正面の拝殿の右手「縁結びの木」、遥か上方の枝に「縁結びのカラス」達の巣があるのだが……お分かりになるだろうか、巣は空になっていた ...
縁結びのカラス、頑張る/三輪神社(名古屋市中区大須)
カラフルでキュートな御朱印で有名な、三輪神社(名古屋市中区大須3-9-32)。週末ともなれば、御朱印ガールを中心に多くの御朱印愛好家が集まる。期間限定の御朱印も頒布され、リピーターも数多く存在する。こちらは、「ストロベリー・ムーン」に、「梅雨入り」の御朱印。こ ...