笑って、怒って、考えさせられる、話題のエンターテイメント・ドキュメンタリー映画『はりぼて』が、名演小劇場(名古屋市東区東桜2丁目23−7)で初日を迎えた。※よろしければ、こちらの記事もどうぞ※初回10:00の上映では、五百旗頭幸男、砂沢智史、両監督のリモート舞 ...
面白うて、やがて……/ドキュメンタリー映画『はりぼて』レビュー
2016年、富山県富山市で、議員報酬を見直す動きが活発となった。富山市長が審議会に諮問し、特別報酬を10万円引き上げる方向で議論は固まる。「富山市議の政務活動費が事実と異なる報告」という報道が駆け巡ったのは、そんな折だった。すっぱ抜かれた市議は「富山市議会の ...
一生に一度の映画に出会える/『タッチ・ミー・ノット〜ローラと秘密のカウンセリング〜』レビュー
情報時代を生きる私たちだが、毎日の情報のシャワーを浴び続けて思うのは、自分が如何に何も知らないかということだ。情報化社会は逆説的に、私たちが一生掛けても何も知り得ないことを示すのみだ。その気になればありとあらゆる情報を手に入れられる現代だが、人間の本質は ...
無様なれど気高き/神山征二郎監督『時の行路』レビュー
大手の資本に依らず、1人もしくは数人の映画人を中心としたプロダクションのことを、独立プロと呼ぶ。アメリカでは、第二次大戦後いくつかの独立プロが立ち上がり、多くの良作、怪作を産み出した。フランスのように、ほとんどの映画を独立プロ方式で制作する国もある。日本で ...
『許された子どもたち』内藤瑛亮監督/リモート舞台挨拶@シネマスコーレ
内藤瑛亮監督、久々の自主映画となる『許された子どもたち』が、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8−12)で初日を迎えた。※よろしければ、こちらの記事もどうぞ※ 新型コロナウィルス(COVID-19)が首都圏のみならず猛威を取り戻し、映画館でも対策を徹底している。『許 ...
Theater Cafe(シアターカフェ)8月1日(土)リニューアルオープン!
名古屋の映画ファンから「短編映画の聖地」として親しましている、Theater Cafe(シアターカフェ)。2019年2月に旧店舗(名古屋市中区大須)が休業して以来、復館を待ちわびる声は大きかった。2020年8月1日(土)、Theater Cafe は装いも新たに新店舗をオープンする。新しいシア ...
ミニシアターへおかえりなさい/内藤瑛亮監督『許された子どもたち』レビュー
『牛乳王子』(08年)『先生を流産させる会』(12年)の内藤瑛亮監督が、ミニシアターへ帰ってきた。『パズル』(14年)、『ドロメ 男子編・女子編』(16年)、『ミスミソウ』(18年)と、商業作品へと着々とキャリアを重ねてきた、内藤監督。再び自主映画で新作を撮ったのは、「映画 ...
隣人は正気を失くした/『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』レビュー
世界大戦間期、スターリン政権下のソビエト連邦は、革命の成功を喧伝していた。対外的には繁栄を謳歌する社会主義国家に潜入し、真実を追い求めた一人のイギリス人ジャーナリストがいた。ポーランド映画界の至宝にして名匠、アグニェシュカ・ホランド監督(『太陽と月に背いて ...
文字で読むだけじゃ分からない/武正晴監督『銃 2020』共同インタビュー
武正晴監督、奥山和由プロデューサー、作家・中村文則が再び集い、全く新しい『銃』の作品世界を再構築した、『銃 2020』。伏見ミリオン座(名古屋市中区錦2丁目15-5)でコロナ禍後初の舞台挨拶を行い、大いに観客を沸かせた武正晴監督は、その後も取材に答えてくれた。『銃 20 ...
おかえりなさい、武正晴監督/『銃 2020』舞台挨拶レポート @伏見ミリオン座
去年リニューアルオープンし現在の場所に移った伏見ミリオン座(名古屋市中区錦2丁目15−5)は、4月で新館オープン一周年を迎えた。コロナ禍による休館を経て、営業再開後もイベントが次々と中止となっていたミリオン座で、久しぶりに舞台挨拶が開催された。withコロナで初 ...