『ミセス・ノイズィ』は、【第32回東京国際映画祭】スプラッシュ部門で評判となり、2020年12月に劇場公開されるや新型コロナ(COVID-19)禍にも拘らず大好評となった。20〜21年のベスト作品に選んだ観客も少なくない。※よろしければこちらもどうぞ※もしかしたら、あなたも… ...
永遠に響きわたる小夜曲/松本大樹監督『コケシ・セレナーデ』レビュー
【カナザワ映画祭2019】「期待の新人監督」部門で観客賞を獲得した『みぽりん』は、映画ファンに衝撃を与えた。『みぽりん』はメガホンを取った松本大樹監督にとって初の長編映画で、劇場公開されるや大盛況となり、コロナ(COVID-19)禍による緊急事態宣言を経て尚も各地で盛 ...
デンマーク発、わたしの小津さん/フラレ・ピーダセン監督『わたしの叔父さん』レビュー
溝口健二、黒澤明と並び、日本映画界の最高峰と称される、小津安二郎監督。国際的にも評価が高く、代表作『東京物語』(1951年)は2012年に英国映画協会『Sight&Sound』映画監督が選ぶ映画ランキングで第1位に輝いている。だが、実は小津安二郎監督作品、海外での評価は同時代 ...
膨らみ、萎み、魂は揺蕩う/『羊飼いと風船』レビュー
中国から、チベットの今を写す映画が届いた。雄大な自然を繊細な映像美で描きつつ、伝統的な信仰と現代社会の軋轢に翻弄される家族の物語。『羊飼いと風船』は、地球規模で人々の分断と邂逅が叫ばれる現代に相応しい、時代性と普遍性を併せもつ骨太な人間ドラマだ。 『羊飼 ...
映画『スイッチバック』がブラッシュアップ/【おおぶ映画祭2021】プレ上映会 舞台挨拶レポート
2020年9月19日(土)20日(日)、新型コロナ(COVID-19)禍による二度の延期を乗り越え、愛三文化会館(愛知県大府市明成町1丁目330)で開催された【おおぶ映画祭2020】。上映作品のうち『クレマチスの窓辺』(永 岡俊幸監督)『スイッチバック』(岩田隼 之介監督)の2本はワール ...
ハンガリー発 社会派ハートウォーミング映画/『この世界に残されて』レビュー
ハンガリーから、社会派ハートウォーミング映画が届いた。米アカデミー賞©(2020年)国際長編映画賞に選出され、ハンガリー映画批評家賞では3冠に輝いた、バルナバーシュ・トート監督『この世界に残されて』だ。『この世界に残されて』 ストーリー婦人科医のアラダール・ケ ...
少し大人になったところだ/【原恵一映画祭スペシャル『藤原啓治のひろしを見るゾ』】潜入記
2020年12月19日(土)、名古屋駅は新型コロナウイルス(COVID-19)第三波により自粛ムードが漂っていた。そんな夕暮れ時、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12)にはソーシャルディスタンスに気を配りつつ人々が集まっていた。恒例の自主企画【モーレツ!原恵一映画祭 in 名古 ...
星時、冬のホラー/【MIRAGE THEATRE Vol.2】開催
ご存知、ゴチソー尾張「美濃遠征シリーズ」、今回は冬の陣。12月12日(土)、喫茶 星時(岐阜県岐阜市神田町3丁目3 加藤石原ビル2F)にて、Cafe Mirageプレゼンツ【MIRAGE THEATRE Vol.2】が開催された。※よろしければこちらもどうぞ※
新型コロナ(COVID-19)第三波は岐阜県 ...
ちょっと前を見るように/『空に聞く』小森はるか監督 舞台挨拶レポート@名古屋シネマテーク
東日本大震災の直後に立ち上がった「陸前高田災害FM」は、徹底的に地元の人々に寄り添うコミュニティFMだ。市内に住む人々を取材し、復興の経過をレポートし、お祭りの現場から生放送をする。そして、毎月11日には、黙祷放送を行っている。番組のパーソナリティを務めた阿 ...
掟のみに頼む、それが無頼漢/井筒和幸監督『無頼』レビュー
井筒和幸監督の映画は、出演者に「新しい顔」をもたらす。『ガキ帝国』の、島田紳助・松本竜介(紳助竜介)。『二代目はクリスチャン』の、志穂美悦子。『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』の、矢部浩之・岡村隆史(ナインティナイン)。『パッチギ!』の、高岡蒼佑、沢尻 ...